サルブン   2005+9

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先日ともだちと食事をしよう、というわけで
とある駅前の食事処にふたりで行ったわけです。
階段をとんとんと上っていくと店員がまちかまえております。
「何名様ですか?!」と訊かれ間髪いれずにオレは
なんの迷いもなく「さんにん!!」と3本指を立てて
誇らしげに店員につきつけたのだった。
ふたりなのに。
店員は怪訝な笑顔で「3名様ですかー?」と言ってきたのでオレは
またしても「そう!」と大きく明瞭に言い放ったのだった。
次の瞬間、脳みそが現状をやっと把握して
血流が顔色を朱色に染めたわけです。
ああ、はずかしい。
ことほどさように昨今オレの脳みそはその活動をゆっくりと低下させており
これは歳のせいだけではない、脳の使用頻度が下がって
思考能力が下がっているのだ、という結論にいたりました。
脳を使わねば!

地上波放送をほとんど見なくなって随分経った。
すべてがくだらないわけではないけど
ほとんどがくだらないから観なくなった。
観てると頭が悪くなる、
気がした。
冒頭のエピソードでも察せられるように
オレの頭はもともと悪いからもうこれ以上はもう勘弁して欲しいのであった。
地上波を観ないで生活してると
どうでもいい情報がカットされて気持ちがいい。
中野のうんこおじさんとか、奥菜恵が離婚したとか
そんなどうでもいいことを知らなくてすむ。
(↑知ってんじゃん)
お笑いブームも全然知らなかった。
ともだちがM1のビデオを持ってきてくれるまで笑い飯も知りませんでした。
アンガールズもしらなかったので
たいそうおもしろかった。
まあお笑いの話をしたいわけじゃなく
昨日ひさしぶりに地上波をつけててぼんやり観てると
まず目についたのがテロップの洪水。
あきらかに耳が不自由なヒト向けではないテロップが
どうでもいいコメントにまでついてくる。
どっかの商店街のおばさんのコメントが
「ふだんはふつうのひとでしたよ。あいさつもちゃんとね、してたし」

「普段は普通の人でしたよ。あいさつもちゃんとね、 してたし」
と、くる。
聞こえてますよ。こっちはちゃんとハアハア!とつい語気と呼吸が荒くなる思いだった。

お笑い番組をみてたら全部のセリフにまでテロップがついてた。
それを観てるとやっぱり自分の頭が悪くなっていくのを感じた。
テロップ自体が悪いんじゃなくて
お笑いのテロップに関して言うと
笑う箇所とタイミングまで指示されてるようで気持ち悪いわけです。
どこで笑うかくらい自分できめんだよ!とついついまた語気と呼吸が荒くなる思いなのだった。
地上波を観てると脳をますます使わなくなってしまう!
そんな恐怖に駆られておもわず電源を落としてしまうのであります。