サルブン  
2004+4

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おもいでのたべもの屋をおもいだす。その1。

青梅街道沿い、丸ノ内線新高円寺駅下車新宿方面徒歩10分かからない所に
支那そば屋というラーメン屋があってですな。
そこのメニューはなんか全部うまい。
もやし担々麺は中でもうまい。
夏場メニューの冷やし中華がまたうまい。
東高円寺時代、ほぼ10年にわたってお世話になったものです。
夜も2時までやってて心強いのです。
今もうまい。

しかし東高円寺時代のオレの健康を一手に支えてくれたのは
ぽぱいという定食屋でありました。
阿佐美の1年の時に教えてもらい
3年の時に東高円寺に住み着いてからは昼、夜と1日2回行くこともあったそんな店。
カウンターに10人も座れるかっつー小さい店。
いつも満員で食べてる後ろで並んで待ってる人も多かった。
見た目はぼろいんですけどメニューは錦。
マスターは一見こわもてですが実はシャイ。
お店の中もきれいきれいじゃないけど行き届いてて
ビールを頼むとグラスが凍ってるそんな店です。
つっても貧乏なオレはぽぱいでビールなんかはほとんど飲みませんでしたが。
そして食い物がすべてうまい。
そして安かった。
20年前とはいえとても定食550円とかで元とれるのかと
心配になるくらいの量と味でした。
毎日日替わりのメニューで
メインを選んでさらに小鉢の一品がつく。
10年以上通ってて、ごはんの焚き損じなし。
みそ汁はよそうぶんだけ鍋にとり具をたしてあたためるので
煮詰まってどろどろのみそ汁なんか出てこない。
冬は一人用の鍋定食とかが食える。
たらちり、キムチ、牡蠣。
たまに白子鍋まであった。
それが定食の値段で食えた。
白眉はぽぱい特製弁当。
定食より100円か高いだけで
お重に半分ほかほかのごはんがみっちり詰められており
その上にじゃこと海苔。
オカズにはポークソテー、カツ、エビフライ、揚げ茄子、卵焼き(これがまたでかいの)
あとなんか入ってたかな。
そんなボリュームだった。
すごかった。
ほんとにいい店なのです。
東高円寺を離れて足が遠のいてたわけですが
忘れたことはなく2年前かなヒロモトと一緒に食べに行った。
この物価高の時代なのでさすがに20年前の安い!感は望むべくもないのですが
ボリュームも味もぜんぜんかわらなかった。
それが当たり前のようにぽぱいはぽぱいだった。
マスターはさすがにちょっと老けていた。

おわり。

次回はその2,アットホームの巻。