サルブン   2006+7

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いろいろ巷で騒がしい
総合格闘技のジャパンメジャー舞台、PRIDEをスカパー!のPPVで観た。
フジが撤退しての初の興行なわけです。PRIDEというと今まで番組制作に
フジがはいってて、アナウンサーもフジの三宅アナ達だったり
なにより試合前の煽り映像のすばらしさは特筆すべきでしたな。
対象への距離感とキャラのすくい上げが巧みなシリアスにもユーモアにも
振れる幅をもった完成度の高い煽り映像でしたよ。陳腐な言い方をすれば
対象への愛があった。あったあった。
初期はキャラの作り過ぎも散見したけど、ここのところの熟成ぶりは
プロのシゴト、と呼ぶに足るもんだったなあ。
それに見送られる選手へのいい影響はあったと思うし
実際そういう内容の選手側の感想もどこかで読んだし。
ミルコだっけな。

つまりは興行内容のグレードをあげる役目も担っていたと考えるわけでして。
それが今回からなくなる、と。

プロの仕事というのはとても細かい部分において発揮されるもので。
たとえば本だったらば、文字の大きさ、字体の種類、文字の開き、位置
すべてに意識が届いてるわけです。そこにプロの仕事がある。
なにげなく読んでると気づかないところにこそ意識がおよぶ。
試しにちかくにある本を開いてそのページと同じ内容をワープロで
打ってプリントアウトしてみるとわかる。読みやすさも違うし
ともすると内容まで雰囲気が変わって見えるはずですよ。
そしてさらにその影響の功罪までを視野にいれるのが、行き届いた仕事なんだと思う。

ここでいうプロというのは職業にしている人、って意味だけじゃなくて
そういう意識を持っている人、という部分を指しておるのです。
んで
フジが抜けスポンサーが多数降りたであろう、PRIDEがどういう番組を作れるのか
どんな煽り映像を流せるのか、という部分も今日の観戦の興味でもあったわけです。

結果は著しくレベルの落ちた煽り映像ができあがっておりがっくし。
今回のはプロの仕事じゃないなー、とおもったおもった。
次回からもっとがんばって頂きたいと強く願いますです。

あとこれは声を大にして言っておきたいわけですが
今日の島田レフェリーお粗末すぎた。
リングの中でカラダを痛めあう選手を守れるのはレフェリーだけなんですよ。
もうだめだ、と判断したらどんなに主催者側の思惑と外れていようが、
観客がブーイングしようが毅然と試合をストップさせる。
それがレフェリーの仕事な訳です。
何度でもいうが人の命を預かってるわけだからな。

それを主催者が勝たせたい選手がダウン同然の倒れ方をしても
さらにそこに相手が加撃しようとするのを止めない。
なんとか試合を一旦分けて、勝たせたい選手に反撃してもらいたいのがバレバレなんであります。

打撃を効かされて四つん這いになっている選手の頭を蹴ろうとしているのを
制止しない。
あまつさえ横を向いて、お伺いを立てるように本部席のほうを何度も見る。
そこにいる誰のご指示を待ってるのか。
こういうレフェリングを今日2試合やった。

あんまりにも、どうみても反撃できないダメージを負っているのを
島田レフェリーが見なかった事にしようとしてるのが
まざまざとわかってしまい過ぎて
普通試合終了のゴングはレフェリーの合図で鳴らされるのに
本部席の判断をうかがい続ける島田レフェリーが合図する前に
ゴングが鳴らされるていたらく。
ゴングが鳴った後にあわててゴングのサインを出す島田レフェリー。
ここまでひどいのは初めて見た。
観たくないありえない場面だった。
おまえが横を向いている間に致命的な一発が入ったらどう責任とるのか。
いくらエンタテイメント重視といっても戦ってるのは生身の人間で
そんなことすら判断できないレフェリーはある意味人殺しに近いと思った。



あとヒヨコ舎から「課長」でました。
絵本テイストなかわいい本でございます。
それを記念して発売日が国民の休日になるはずでしたが
今回は見送りで、そのかわりにサイン会とかあるようですよ。
へー。

あした7月2日日曜日15時から青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山にて
寺田克也さん×穂村弘さんのトーク&サイン会を行います。イベント参加はこちらから