サルブン   2004+9

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もんのすごい雨と風の音がひたっとやんだので
コンビニにいこうと家をでたら吸い込まれそうな夜の色の空に
煌々と硬い輝きを放つ月があったので、思わず立ち止まった。
雲ひとつなく、風雨で洗濯された空気が月の存在感を
圧倒的に引き立ててて、田舎の冬の月はこうだったとか思うわけです。
コンビニで用事すませてとって返し2階に駆け上って西側の小窓から
身を乗り出すと、黒々とざわめく大家さんの庭の木々の上に
空が大きく広がっておる。
ふと南を見ると雲がわき上がってきて、すごい速さで月に襲いかかるのである。
しかし薄い雲は軽く紗をかけた程度でしか月を覆えず足早に北へ去っていくのだった。
夜空にあっては蒼い光を放つ月は、雲のカーテン越しではきらめくような色彩を纏って最高にキレイです。
20分ほど見て仕事場に降りてきたのです。